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いびきについて
いびきとは、睡眠中にのどが狭くなり、空気の通るときにのどが振動して音が鳴るものです。
お父さんがアルコールを飲みすぎたり、疲れて熟睡中に大きないびきをかいているのを家族で大笑いすることもありますよね。のどは、周囲の筋肉で支えられているだけで、骨による支えがないので、眠るとのどが狭くなり健康な人でも熟睡時にいびきをかきます。
一時的ないびきであれば、誰でもかく可能性がありますので病気ではありませんが、毎日かくような『習慣性いびき』は、大きな病気が隠れていたり、放置すると危険ないびきがあります。今日は、自分ではかいているかどうかわからないいびきについてお話します。
お父さんがアルコールを飲みすぎたり、疲れて熟睡中に大きないびきをかいているのを家族で大笑いすることもありますよね。のどは、周囲の筋肉で支えられているだけで、骨による支えがないので、眠るとのどが狭くなり健康な人でも熟睡時にいびきをかきます。
一時的ないびきであれば、誰でもかく可能性がありますので病気ではありませんが、毎日かくような『習慣性いびき』は、大きな病気が隠れていたり、放置すると危険ないびきがあります。今日は、自分ではかいているかどうかわからないいびきについてお話します。
いびきの音がなるメカニズム
いびきは咽頭という口をあいて見える喉よりもっと奥の場所でかきます。
咽頭は、もともと狭くなっている場所で、周囲に骨による支えがなく、柔らかいのでつぶれやすく、息を吸うと吸い寄せられてさらに狭くなりやすい特徴があります。
咽頭は、もともと狭くなっている場所で、周囲に骨による支えがなく、柔らかいのでつぶれやすく、息を吸うと吸い寄せられてさらに狭くなりやすい特徴があります。
いびきをかく原因
・肥満
肥満になると、当然首回りや上気道にも脂肪が付き、空気の通り道が狭くなってしまい、呼吸した時の空気抵抗が大きくなるために、のどの粘膜が振動しいびきをかきます。
・舌が大きい
舌が大きい人は、舌の重みで仰向けに寝ると気道をふさいでしまい、いびきをかきます。
・小さいあごの人
下あごが後ろに下がっていたり、小さい人は舌を支えてる範囲が狭くて、舌がのどに落ち込み、気道をふさいでしまい、いびきをかきます。
・口呼吸
いびきをかく人のほとんどが口で息をする口呼吸の人で、口をあけたまま寝ています。
・鼻の疾患
鼻にアレルギー性鼻炎や蓄膿など何らかの疾患があると、鼻で息するのが難しくなり知らないうちに口呼吸になりいびきをかきます。
・咽頭扁桃肥大(アデノイド)と炎症
空気の通り道にある咽頭扁桃が生まれつき肥大していたり、風邪などで大きく腫れているといびきや睡眠時無呼吸症候群(SAS)の原因になります。
・アルコール
アルコールにはリラックス効果があり、全身の筋肉がゆるむので上気道を支える筋肉も緩み、上気道が狭くなりいびきをかきやすくなります。
・室内の気温や湿度
部屋の温度が低かったり、乾燥していると鼻が詰まりやすく鼻呼吸が困難でいびきの原因になる口呼吸になりやすく、口で呼吸していると扁桃腺炎を起こしやすく上気道炎が狭くなりいびきの原因になります。
・疲労
疲労やストレスが激しいと、睡眠時に多くの酸素を取り込もうとして、普段鼻呼吸の人も、口呼吸を伴うようになり上気道が振動しいびきが出やすくなります。
・睡眠薬や精神安定剤
睡眠薬や精神安定剤を飲むと、上気道の筋肉が緩みますので、粘膜が振動しいびきの原因になります。
注意が必要ないびき
上記でお話しした通り、お酒飲んだり、疲れた時に一時的に出るいびきは、あまり心配ありません。毎日や頻繁にかくいびきは、『習慣性いびき』と呼ばれ、眠りが浅く日中眠気が酷かったり、集中力が欠けるなどの影響がでます。
・ときどき息が止まる場合
夜中に激しくいびきをかいていて、その合間に急にいびきが止んで静かになったと思ったらまた轟音を轟かせていびきが再開するという場合は、いびきが止んでいる間は、呼吸が止まっています。
これが睡眠時無呼吸症候群です。
無呼吸(10秒以上の呼吸停止)が頻繁に(1時間に5回以上)起こります。無呼吸の間は、血液の中の酸素と脳内の酸素量が減少し二酸化炭素が増加することにより睡眠がとぎれとぎれの質の悪い睡眠になります。
そのため、朝起きた時頭が重く、昼間も眠気が強く集中力がなくなります。
単なる寝不足との違いは、寝つきが非常に良い事、長時間眠っても熟睡感がなく疲れが取れていない事などです。
その他、夜間の尿量・回数が多くなる、夜間の寝汗が多い、寝相が悪く転げまわる、などの症状もあります。自分では、あまり自覚症状がないので、家族の人が、こういういびきを知っているなら放置してはいけません。耳鼻咽喉科やいびき外来を一緒に受診しましょう。
これが睡眠時無呼吸症候群です。
無呼吸(10秒以上の呼吸停止)が頻繁に(1時間に5回以上)起こります。無呼吸の間は、血液の中の酸素と脳内の酸素量が減少し二酸化炭素が増加することにより睡眠がとぎれとぎれの質の悪い睡眠になります。
そのため、朝起きた時頭が重く、昼間も眠気が強く集中力がなくなります。
単なる寝不足との違いは、寝つきが非常に良い事、長時間眠っても熟睡感がなく疲れが取れていない事などです。
その他、夜間の尿量・回数が多くなる、夜間の寝汗が多い、寝相が悪く転げまわる、などの症状もあります。自分では、あまり自覚症状がないので、家族の人が、こういういびきを知っているなら放置してはいけません。耳鼻咽喉科やいびき外来を一緒に受診しましょう。
・止まらないいびき
一晩中、寝ている間中いびきをかき続ける場合も注意が必要です。いびきをかいている間は、気道がせまくなっているので、空気抵抗が大きく、心臓にも負担がかかります。寝ていたはずなのに朝起きるとぐったり疲れているということが多いです。これも放置せず、医療機関を受診しましょう。
・突然始まったいびき
今までかかなかったいびきが突然かくようになったら、何らかの病気の始まりの事があります。脳溢血で倒れていると大きないびきをかくことがありますし、老人では、いびきをかき始めた時は、痴呆の始まりの事が多いというデーターもあります。
また空気の通り道に物理的にできものが出来て、邪魔している事もありますので、この場合も、医療機関でしっかり検査を受ける必要がありますね。
また空気の通り道に物理的にできものが出来て、邪魔している事もありますので、この場合も、医療機関でしっかり検査を受ける必要がありますね。
いびきの改善と解消法
いびきを防止するには、その原因が何かを知ることが大切です。
| 肥満 | → | 肥満が原因でいびきをかいている時は、ダイエットで首の回りの脂肪をとり、狭くなった空気の通り道を広くします。 |
| 枕を変える | → | 空気の通り道が狭くなるような首に負担のかかる枕を使用すると、いびきがでます。このような場合は、寝具をかえましょう。 |
| 横向きで寝る | → | 仰向きで寝ると、いびきの原因ですので、横向きで寝ることを心がけましょう。 |
| 口呼吸を治す (鼻呼吸へ) |
→ | 口呼吸はいびきの原因ですので、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎で鼻呼吸ができない場合は、原因疾患の治療が必要です。 |
| 生活習慣の改善 | → | 疲れやストレスを解消したり、アルコールを控えることで慢性的ないびきが改善されるか観察してみましょう。 |
いびきの検査
自分で自分のいびきがどんなタイプのいびきか知ることが出来る人はいません。
家族の人や周囲の人に睡眠時無呼吸症候群のような症状を指摘され、それが疑われるようなら耳鼻咽喉科のいびき外来を受診し、一晩で何回、何秒無呼吸が出るのかなどを測定する機械がありますので、それを自宅でつけながら睡眠し記録に基づいて、治療方針を決めます。
家族の人や周囲の人に睡眠時無呼吸症候群のような症状を指摘され、それが疑われるようなら耳鼻咽喉科のいびき外来を受診し、一晩で何回、何秒無呼吸が出るのかなどを測定する機械がありますので、それを自宅でつけながら睡眠し記録に基づいて、治療方針を決めます。
いびきの治療
・マウスピース(歯科器具装置)
あごの骨格や形状でいびきや睡眠時無呼吸症候群が起こる場合は、ボクシングで使用するマウスピースのようなもので、下顎を前方に数ミリ突き出してかみ合わすようにします。
これにより、咽頭部が広がり息の通りがよくなりいびきが軽くなります。
これにより、咽頭部が広がり息の通りがよくなりいびきが軽くなります。
・鼻マスク
睡眠時無呼吸症候群の治療として、睡眠時に息を吸ってものどがひしゃげないように 鼻にマスクを装着し一定の圧をかけた小型の空気ポンプで鼻から気道に空気を送り込む方法(CAPA)があります。
・手術
扁桃腺や口蓋扁桃が肥大していて物理的に上気道をふさいでる場合は、生活習慣を改めようが、マウスピースをしても治りませんので、外科的に扁桃腺摘出手術をして空気の道を作ります。
・薬物療法
鼻呼吸ができないアレルギー性鼻炎や蓄膿(慢性副鼻腔炎)に関しては、その症状に見合ったお薬を出します。睡眠時無呼吸症候群には、気管支拡張剤などの補助的薬剤を処方することがありますが、これは根本的な治療ではありません。
いろんないびきの原因がありますが、家族の誰かが毎晩轟音を轟かせて習慣性にいびきをかくことは、放置できません。
特に成長期の子供にとっての習慣性のいびきは、脳と心身の発達に大きな影響を及ぼしますので、いびきの特徴を把握して、耳鼻咽喉科、いびき外来を受診し、原因に見合った治療を始めてくださいね。
特に成長期の子供にとっての習慣性のいびきは、脳と心身の発達に大きな影響を及ぼしますので、いびきの特徴を把握して、耳鼻咽喉科、いびき外来を受診し、原因に見合った治療を始めてくださいね。
西島葉子(にしじま ようこ)
平成6年近畿大学医学部卒業後、大阪市立総合医療センター、済生会富田林病院小児科を経て現在、大阪市東住吉区にて、夫(循環器)と共に、にしじま内科・小児科を開業。6男2女の計8人の子供を育てながら、妻、母親、小児科医のわらじを履きながら毎日奮闘中。

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