TOP » 学校力レポート »  親和中学校・親和女子高等学校「3年目のSコース、その成果と現状」

私学的授業|3年目のSコース、その成果と現状

UPDATE:2016年12月24日

私学的授業 親和中学校・親和女子高等学校 「親和がめざす教育」の原点へ 3期生を迎えたSコースの取り組み

2017年に創立130周年を迎える親和中学校・親和女子高等学校。多感な思春期の人間形成を重視して、これまでは中学期にコース制を導入していなかった同校ですが、2014年より、時代のニーズに応えてグローバル人材の育成を重視したSコースを新設。2016年度入試ではクラス数を1クラスから2クラスに増やすなど、順調な滑り出しを見せています。開設3年目を迎えるSコースの成果と現状について、Sコース主任の松本康浩先生を取材しました。
About S course 01

親和の頭文字を冠した「Sコース」がめざす教育

グローバル人材の育成を重視してスタートした親和中学校・親和女子高等学校のSコースは、「親和がめざしてきた教育を特化させたコース」です。
の3つを柱にコース独自のカリキュラムを設置しています。

Teacher's Comment

Sコース主任 松本康浩先生
Sコース主任 松本康浩先生
「校祖の友國晴子先生が本校を設立された背景のひとつに、当時(明治期)の女性が、外国人に対して誇りを持って振る舞えずにいる態度に接した経験を通して女子教育の必要性を感じ、女子に対する教育軽視を改善し、国際舞台でも通用する女子教育を行うべきだという想いがあります。難関国公立大学を進路目標に掲げているため誤解されがちですが、SコースのSは、スペシャルでもスーパーでもありません。親和の頭文字を冠したコースなのです」。
About S course 02

聞く力を育み
問題解決能力修得へとつなげる「探究」

Sコースの学びの特長01

探究型学習の導入

中1から高2まで、週1回「探究」の授業を実施。自分で課題を設けて解決に取り組む力を育むために、人文系、社会系、自然科学系と教科横断型の授業を行います。また、校外の様々な施設(博物館など)や世界をリードする最先端の大学での研究所での実験体験などにも出向き、生徒が多角的な視野を育めるよう、多彩な機会を設けています。
中1~高2までの「探究の授業」では、生徒が調べ、考え、体験し、仲間とともに議論・表現する活動を行う。
中1~高2までの「探究の授業」では、生徒が調べ、考え、体験し、仲間とともに議論・表現する活動を行う。
Sコース主任 松本康浩先生
Teacher’sComment
Sコース主任 松本康浩先生
「あるときは、〈国際機関の仕事〉をテーマに国連の下部機関について学習。生徒各自に、重要度の高い順を考えさせました。次に隣の席の子と1対1で議論させ、お互いの順序付けの根拠を検証したうえで、意見をまとめます。これを繰り返し、最終的には16対16でディベートを行いました。こうした取り組みにより、Sコース生には、相手の趣旨を汲み取り、客観的かつ論理的思考を行う『聞く力』がかなり身についたと感じています。それが他の授業にも波及しており、Sコースではどの授業でも、生徒が活発に意見を述べています」。
About S course 03

国際的視野を育む「グローバル教育」を推進

Sコースの学びの特長02

6年一貫のグローバル教育

中学英語を中2までに終え、中3からは実践的な語学力を磨きます。その実践の場として、中3の冬に国内「英語キャンプ」を実施し、英語だけの環境に慣れたうえで、春休みには約3週間、ニュージーランドでの「海外ホームステイ」へ。高校では、Sコース・総合進学とも選択にはなりますが、高1にはオーストラリアでの「短期交換留学ホームステイ」、高2ではイギリスでの「オックスフォード英語・文化研修」へと赴きます。また、中3のホームステイでも、“1家庭に2生徒”の滞在が標準のところを、保護者の強い要望を受け、“1家庭1生徒”で実施予定。学校と保護者がともに生徒の成長を見守りながら、取り組みをブラッシュアップしています。
Sコース主任 松本康浩先生
Teacher’sComment
Sコース主任 松本康浩先生
「『探究』の総まとめも兼ねて、高2に外国人のオーディエンスを前に、探究で取り組んだ研究を英語でプレゼンテーションさせようと考えています」。
海外ホームステイに向けて、終日ネイティブの先生の授業を受け、英語環境に慣れる。
海外ホームステイに向けて、終日ネイティブの先生の授業を受け、英語環境に慣れる。
About S course 02

理数系の学力向上に配慮し「学習時間数を拡大」

Sコースの学びの特長03

学習時間数の拡大

従来のカリキュラム(現在の総合進学コース)より、国語・数学・英語の授業時間を多く設定。さらに総合進学コースよりも登校時間を早め、朝8時から30分間の朝学習に夏期・春期講習、宿泊型の勉強合宿まで含め、豊富な学習時間を確保しています。これにより、Sコースでは中2で中学校の課程を修了。難関国公立大学や医学部への進学希望者に配慮した取り組みを深めます。
充実した学習時間を確保する勉強合宿。
充実した学習時間を確保する勉強合宿。
Sコース主任 松本康浩先生
Teacher’sComment
Sコース主任 松本康浩先生
「行事やクラブ活動に熱心に取り組むのが本校の校風ですが、Sコースに関しては、クラブ活動よりもコース独自の取り組みが優先されます。残念ながらクラブ活動に少し制限が出ます。だからといって”Sコース生が勉強だけに熱心である”とは誤解されたくありません。例えば、昨年の中学全学年クラス対抗の球技大会では、中2のSコース生が優勝。体育祭でもSコース生は大いに活躍しています。本校はSコースと総合進学コースを学力で分けているわけではありません。2コースの違いは、グローバルな人材をめざし独自のプログラムで学ぶのか、クラブ活動や習い事にも注力しながら勉強も頑張るのか。どちらに重きを置くかだけの違いなのです」。

Sコース /
総合進学コースでの
おもな行事

球技大会(7月)体育祭(9月)
音楽会(11月)百人一首大会(1月)
英語レシテーションコンテスト(2月)
礼法講座(年間)
充実した学習プログラムと共に、
Sクラスの生徒も夢中になって
取り組む数々の行事。
球技大会(7月)
体育祭(9月)
音楽会(11月)
百人一首大会(1月)
英語レシテーションコンテスト(2月)
礼法講座(年間)
2014年度より新設されたSコースが注目を集める親和中学校・親和女子高等学校。今回の取材では、その理由と思われる「探究型学習」「グローバル教育」「学習時間数の拡大」について話をうかがいました。松本先生がおっしゃる通り、同校が大切にする開校からの思いを受け継ぎながらも現代女性に必要な教育を追求することがカギになっているSコースの取り組み。今後も進化・発展していきそうです。
お問い合わせ
Copyright(C) cocorocom. All Rights Reserved

PAGE TOP