大阪・大谷中学校
約1世紀にわたって、「次代の母たるべき若き魂に、深い信仰と豊かな教育を」と女子教育を実践してこられた大谷中学校高等学校。
大阪市内の文教地区として知られる阿倍野区にある伝統校では、生徒たちが様々な行事を自主的に行っています。
そんな大谷中学校で去る5月下旬、小学生向け学校見学会が行われました。
その様子を紹介します。
来訪者を迎えるブラスバンドの演奏
当日はあいにくの雨でしたが、たくさんの方々が入場前から来校し、開場とともに行われたブラスバンドの演奏に感心されていました。
大谷恒例のブラスバンドのウェルカム演奏は、雨天でなければ戸外で行われるそうです。
入試講演会が終ると人々は各クラブによるイベントや留学生交流会など、それぞれお目当てのブースに。
茶道部のもてなしでは、畳を用意してゆかたを着用したり、筝曲部の演奏やバトントワリング部の演技など、各クラブともサービス精神を大いに発揮して趣向を凝らた内容となっていました。
総勢100名の生徒ボランティア
学校見学会を開催するにあたっては、毎年お手伝いの生徒を募集し、100名程度の生徒が当日案内役などを果たします。
「毎年、中学1年生が一番多いのですが、やはり自分自身が昨年見学する立場で、入学したら自分も後輩たちに案内したい、と応募してきます。
もちろんまだ入学して間もないですから高校生とペアを組むなどして、来訪者を案内しています」と広報ご担当の永田先生。
学校見学会はもちろん、球技大会や文化祭、体育大会など、主な行事は生徒主体で運営されているそうです。
「クラスに必ず1,2名は仕切りの上手な子がいますし、他のそれぞれの生徒も自分の役割において工夫をこらし、クラスに貢献しています。
例えば文化祭では、いかに目立つポスターを作るか、いかに経費を抑えて模擬店をやるか、宝塚を目指す子がクラスのダンスの振付けを考える、などそれぞれの個性を存分に発揮しながら自分達で考え、積極的に動いています」。
女子しかいないので「何でも自分達でやらねば」という意識も強く働くのだそう。
一人ひとりの力が発揮できる場がある、というのが生徒の自信につながっていきます。
自分で考え行動する女性に
『子供を育てる女性にこそ教育が必要』と、今から約100年前に創立された同校。
女性が教育を受けること自体が困難な時代にあって、理想を高く持ち自立の精神旺盛な女子生徒がこの学び舎で学んできました。
当時はもちろん家庭に入る女性が多数でしたが、教師や医師、看護師などといった職業に就く卒業生もおられたそうです。
創立期の先輩方に薫陶を受けたという同校広報ご担当の永田先生はこう語られます。
「大谷を卒業して教鞭をとっておられた先輩方は、常々『あなたたちにはチャンスが与えられているのよ』とおっしゃっておられました。
職業選択の自由、結婚の自由などが手に入り、昔とは比べ物にならないぐらい女性の生き方が多様になりつつありましたから。
今ではそれが当たり前になりました。
もちろんその時代時代に課題はありますが、女性が自分で人生を選べるようになったのは、昔との決定的な違いでしょうね。
本校では創立当初からそういう未来を見つめていた先輩方がおられましたから、伝統的に自主自立への意識が高く、活発な雰囲気が生徒たちの間にあります」。
大谷中学校
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