大谷中学校・卒業式
厳粛な雰囲気の中執り行われた伝統ある卒業式 
大谷高等学校の卒業式は、若者の生活態度や礼儀の乱れが取りざたされる現代で、よき伝統が息づく式典です。
2009年も去る2月中旬、卒業式が厳かに行なわれました。当日はたくさんの保護者の方々が列席され、お嬢様方の門出を見守っておられました。
朝礼、開式宣言の後、まず最初に生徒代表が献灯式を行い、その後、恩徳讃、校歌斉唱と続きます。在校生代表として出席した高校2年生の生徒たちも、先輩方と合唱するのはこれが最後とあって、とても気合が入ります。
学校長太田先生より卒業証書が授与され、お祝いの言葉が述べられました。数々の思い出、古くからの先輩方の時代、そして、今、この時代に卒業する卒業生への励まし、はなむけの言葉が語られます。アメリカに初めての黒人大統領が登場した激動の時代、100年に1度という不況、そしてその中でも女性の社会的立場の向上、そして責任について。それら全てを踏まえたうえで、大谷高等学校の卒業生として、凛として、報恩感謝の心を抱き続けて生きてほしい、との願いが語られました。続いて、左藤恵理事長からお祝いの言葉。慈悲の心を育み、和合の精神を持って、社会で活躍することへの期待が述べられました。特に「自分さえよければ」という考えを持った時点から人は堕落し始めるとのお言葉は、一回り成長した卒業生たちには深く響いたに違いありません。
皆勤賞を授与された
生徒は2ケタにも
記念品の念珠が授与された後は、皆勤賞の授与が行なわれました。まずは、高等学校3年間で1日だけ欠席された精勤賞の15名、次に皆勤賞の13名、さらに中高6年間で皆勤を果たした10名の方々。生徒たちはもちろん、保護者の方々の頑張りに頭がさがります。
在校生代表による送辞では、卒業生の胸の内を慮る言葉、および先輩方の思い出が感慨深げに語られ、会場全体が静かに聞き入っていました。
規律ある態度を身につけ新たの世界へ旅立つ卒業生たち
いよいよ卒業生による答辞。文学作品を引用しながら、自分たちの胸中を表現する姿に、保護者の方々もその成長をうれしく、また、誇らしく思われたに違いありません。新しい門出を迎えるにあたって、有島武郎の『小さき者へ』から「前途は遠い。そして暗い。しかし恐れてはならぬ。恐れない者の前に道は開ける。行け。勇んで。小さき者よ」という言葉を引用し、不安に負けずチャレンジする大切さを心に秘めながら歩んでいく、という誓いを恩師や保護者の方々の前で改めて宣言。その頼もしい姿と別れの寂しさに、涙する在校生もみられました。
卒業の歌、送別の歌の後、閉式の言葉があり、卒業生はクラス別に退場。自分たちのクラスが呼ばれると、クラス最後の共同作業として、スカーフを一斉に投げたり、「ありがとう」と皆で言ったりするのが、大谷高等学校で受け継がれている伝統。感謝の気持ちを自分たちの表現で伝えたい、そういう真摯な思いが伝わってくる卒業式でした。
コメントする